実践その1 痛風
初めての痛風発作は6年前の年末でした。
ステップ1.指の付け根
11月末ころからいろんな人と忘年会をしているうちに、足の親指にじんわりとした痛みが。
尿酸値は高い方だったので「これか」と事態を飲み込む。風が吹くと痛いというが、たしかに歩いていて、ちょっと靴に触れたりすると鈍痛が少し強まる。全然大したことない。忘年会を続けます。
ステップ2.足の内側
12月の中頃に、レベルが一つ上がったのが分かりました。歩くとき、左足内側が地面につくと声が出るほど痛いのです。左足は外側だけを使って歩く。かりあげクンがスキー講師をおちょくるときに「ハの字の足」としてやっていたやつです。それでもまあ、生活はできるのだからと、毎日飲むのはやめるわけにいかず、年末に向けて忘年会は加速していく。
ステップ3.終わり
で、冬休み初日の寝起きに爆発。足首が骨折したような痛さ。起き上がって一歩目で転ぶ。これが痛風でした。こうなるとなんも出来ない。足がなにかに触れてるとか、風が吹いたとかあまり関係ない。
- 常時激痛
- 動かすと超激痛
- 痛すぎて歩けない(転ぶ)
- 垂直にジャンプしたら着地のショックで気を失うと思うが試せない
左足を極力動かさない事に意識を集中しながら、ごめんなさい許してくださいと毎分念じることになります。
攻略
対処
右足でケンケンしても、着地の衝撃が左足首を直撃するので、家の中では這いずって動きます。妻の肩を借りて自転車に乗るところまで介護を受ける。自転車はなんとかこげます。
病院にさえ行けばなんとかなります。鎮痛剤のボルタレンやロキソニンの強いやつと、尿酸値を下げるフェブリクをもらって、用法を守って飲みましょう。これで勝てます。
確か一時間弱ほどで鎮痛剤が効いて、骨折級だった足首の痛みが消えます。さっきまでが嘘のように、走ったり飛んだりできます。
1錠の薬で骨折級の痛みが収まる体験、これがやってみるとなかなか衝撃的で、ちょっと怖くなります。
怒りのあまり刃傷沙汰レベルの暴力を振るい家から出ていった相手が、30分後に笑顔で帰ってきたと考えてみてほしい。
そこに殺意が隠れている事を疑わない人がいるだろうか。でも大丈夫、薬が効いてる間は痛みません。
ちなみに、発作中はフェブリクを飲むな、痛みが去ってから飲めとか言われます。
これで尿酸値さがります。
生活の見直し
食べてはならぬ食い物はあまりなかったです。あんきもとレバー、牛すじは食べないようにしましたが、それ以外の肉や魚卵は食べました。
しばらく禁酒、すこしダイエット。あの痛みのあとだと、禁酒とダイエットは些細なことに感じました。
主な治療はフェブリクを飲み続けること。痛いときはボルタレン。これだけ。尿酸値下がる下がる。
2〜3ヶ月で尿酸値が普通くらいに戻った。
「痛風は薬飲んでれば治るから大したことないけど、このまま暮らしてると次は肝臓がやられるから」というありがたいご助言を医者からもらうので、生活を改めて攻略完了。
あと、たしかとにかくビールが良くないらしい。焼酎とかウイスキーを飲もうと肝に銘じたはず。
馬をウーロン茶で割りたい
後日談
6年後の今、なんとなくここ2年ほど毎日ビール飲んでたのがたたったのか、私はステップ1に来てしまいました。
なのでちょっと禁酒します。
今回、Twitterの痛風仲間が「水を2リットル/日飲むと良い」との攻略情報をくださったので、こちらも粛々とこなしていきます。痛風に勝てるといいな。
クリスタルガイザーが美味しい気がする
A.I
俺、痛風が収まったらBullさんと北千住で飲むんだ。あと、名古屋で八幡屋も行くんだ…