暖簾に腕押し空振りブログ

感動したことを、140文字で書ききれないときに書くブログです

実践その3 つい飲む

どうしても、やむにやまれぬ事情があり、名古屋へ来たのだ。

私は、用事もそこそこに済ませて、名古屋駅前の道を急いでいた。ネットラジオ BS@もてもてラジ袋で聞いて以来、ずっと気になってた八幡屋の様子を見に行かねばならないのだ。

「はて、妙だナ」

Googleで下調べしたところオープンは17:00となっていたが、現在16:45、「商い中」の札がかかり、店員さんは忙しそうに炭火で何かを焼いておられる。

なぜオープン時間前に店がやっているのか…この謎を解き明かしたいという好奇心に負け、私は店に吸い込まれた。

スマートな対応でカウンターに通され、飲み物はいかがいたしましょうと丁寧な言葉で対応していただく。

この素晴らしい接客に対して「水」とも言いづらく、「チューハイ…ドライで」と口をついて出てしまう。

左足親指の痛風の痛みはやや改善したが、予断を許さない状況であることは、分かる。ノーアウトでイチローが塁に出てしまったらやばい。野球のことをよく分からなくても、やばいと思う。そんな感じで、いつでも痛風ステージを上げていくぞと左足親指がこちらを凝視しながら気を吐いている。

だが、この店がなぜ16:45に開いていたのか…あまつさえ先客が4組も居たのかの謎を解かねばならなかった。

店内を見渡し、ヒントを探す。

カニカニどこカニ…」

各テーブルの上にはコロナ対応のため、来客の自由意志にて、名前や訪問時間、人数と連絡先などを書き残すためのメモ用紙とペンが置いてある。この取り組みに、店の真摯さが伺えるというものだ。

壁に掛けられたメニューを読み解くが、これが案外に大変だった。

とん焼き、肝唐揚げ、肝焼き、ネギマ、串カツ

とん焼きとは何だろう。肝唐揚げというのは、レバーかつのようなものだろうか。値段が80円と書いてあるが、いまいち分量が想像できない。

この2つの、関東圏では見慣れない・想像が付かないメニューのため、「ネギマ」も私が知らないネギマが出てくるような気がしてしまう。

どれも、80〜110円ほどのメニューだが、真実に近づくために一つずつオーダーせざるを得ない。


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土手煮

名古屋における土手煮がなんであるかは知っていて、なんの謎もないが、頼まずにはおられなかった。愛嬌のオーダー。うまい

 


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肝唐揚げ

たぶん豚のレバーに、薄く串カツっぽい衣がついている。ソースをつけて食べてくださいと丁寧な説明。80円の串をたった一本頼んだオジサンにこの丁寧さである。優しさがしみる。味はうまい。

 


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とん焼きと肝焼き

みたらし風のタレが絡む。とん焼きのとんはホルモン。新鮮だと思われる。うまい。

 


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おでん

これは、機会があれば食べなければと思っていた品々。今回はこれを食べるつもりではなかったが、乗りかかった船である。ままよ。うまい。以前岐阜で食べた味噌おでんよりも甘さが強い。赤棒という練モンがうまい。

 


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ネギマ

ネギマがでた。うまい。

 


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新聞

これも、ネットラジオBS@もてもてラジ袋で紹介されていた重要なアイテム。串を掴むときとかに使える上に、なにか情報が載っている。メディアはメッセージとマクルーハンが言ったが、このような形のメディアは他にないため、唯一無二のメッセージを放っているはずだ。

 


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今回は、名古屋の八幡屋がなぜ16:45にオープンしていたのかを調査しました。

幡屋の肝唐揚げは串に刺したレバーカツのような料理で、とん焼のとんはホルモンで、ネギマはネギマであることがわかりましたが、お店が開いていたハッキリとした理由はわかりませんでした。八幡屋さんは人気店にも関わらずこれらのメニューを80〜110円で出し、串を一本ずつオーダーしても感じのいい接客を崩すことがありませんでした。お店を早い時間に開けてくださったのは、こういう、顧客への手厚いサービスの一環なのかもしれませんが、はっきりしたことはわかりませんでした。(2020年7月22日現在)

 

こんなにもおいしい料理と素晴らしい接客でもてなしてくれる八幡屋さん。個人的には、これからもどんどん人気のお店になると思います。

 

引き続き、名古屋に来た際には「八幡屋が16:45に開いていたのはなぜか」を調べていきたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

会計をお願いした直後、「串カツ、味噌で」というオーダーを通している常連客がいました。「会計やめます。串カツ一本、味噌で」と言いそうになりましたが、さすがにコレで手間をかけるのが申し訳なくて、次回の謎としてとっておくことにしました。おわり。